好酸球性副鼻腔炎 難病
2017/03/05
好酸球性副鼻腔炎は難病として認定されている治療に時間のかかる病となっています。難病は明確に病気の名称として定義されているわけではありません。不治の病として多く通念的に理解されている病気として使用されてきた言葉となっています。
難病かどうかということはその時代の医療水準の進歩によっても変化していきます。国の難病対策要綱では難病は原因不明で治療方針がまだ確定しないものとなっています。ほかにも慢性のもので経済的負担や精神的に負担が大きい疾病とも定義されています。
好酸球性副鼻腔炎も疾病の原因がまだはっきりとわかっていないことから難病となっています。さらに症状も慢性的で長期にわたるため経済的な負担もおおきくなってしまいます。鼻腔ポリープが慢性的にみられ定期的に内視鏡手術が必要な場合もあります。
国の難病対策としては調査研究を促進させることや医療施設の整備などが含まれています。さらに地域の医療福祉を充実させることや福祉対策の推進も進められます。ほかにも医療費の自己負担額の軽減対策もされています。
好酸球性副鼻腔炎の原因は先ほど取り上げたように不明です。一般的にみられる副鼻腔炎はウイルスからの感染による発症とされています。ですが好酸球性副鼻腔炎はそれとは異なっています。
特にアスピリン喘息の発祥と合併して起こることもありますし、ウイルスによるものという説もあります。ほかにも成人型気管支ぜんそくと関係があるという可能性も指摘されています。国により難病として指定されている疾病となっているのでしっかりと対策も始まっています。
好酸球性副鼻腔炎の診断基準の作成や解析の研究が進められています。現在有効とされているこの難病の治療法としてはステロイドの内服です。ステロイド系のもの以外は効果がみられていません。
難病として指定されているので治療にはもちろん時間と労力がかかりますが、最新の情報を収集して対応できるといいですね。